💻 プロンプティングTips
Ai-Assisted Questioning法は、Act Asと、Generated Knowledgeを組み合わせた応用プロンプト手法です。
この手法は、複雑な問題を解決したい、でもプロンプトにどのような情報を入力すればよいか分からない、という時に使えます。コツさえつかめば、簡単に実践できますので、ぜひ試してみてください。
「AI-Assisted Questioning」という手法は、ユーザーが抱えている問題の解決策をAIと対話しながら導く方法です。
具体的なステップは以下の通りです。
ユーザーが問題と、AIの役割を定義
AIが問題解決に向けて、必要な情報を定義し、ユーザーに質問する
ユーザーが、AIの質問に答える
ユーザーが回答した内容をもとに、AIが問題の解決策を提案
ここでは、『ダイエットサプリの売り上げ低下』問題を題材に、AI-Assisted Questioning法をテストします。
まずは、ステップ1を以下のプロンプトで実行します。
プロンプト1
マーケティングコンサルタントとして振舞ってください。オンラインショップの売り上げが低下して困っています。 売り上げを改善するためにサポートしてください。まずは、あなたがこの問題を深く理解するために、私に答えてほしい質問をリストアップしてください。
ここでは2つのポイントを押さえてください。
- 問題を明確に定義すること
- 問題解決に適した役割をAIに与えること(Act As)
一点目は、ユーザーが考えている問題点と、AIが理解する問題点が異なると、期待する結果は得られませんよね。問題を、シンプルに、明確に定義してください。
二点目は、その問題解決に最も適した立場からの情報を得るためです。(詳しくは、以下の記事をご覧ください)
あとは、プロンプト後半の定型文(「まずは、あなたがこの問題を深く理解するために、私に答えてほしい質問をリストアップしてください。」)を付け加えてください。
では、AIが生成した質問文(ステップ2)を見てみましょう。
10個の質問が生成されました。各質問に対し、以下のように回答してみます。(ステップ3)
1. 自然由来成分のダイエットサプリメント
2. 健康的なライフスタイルを求める20歳以上の男女
3. 今年初めから、新たな競合の出現が原因
4. デジタルマーケティングとインフルエンサーコラボ
5. ニュースレター、ソーシャルメディア投稿、SEO最適化
6. 売上低下は全体的な問題で、特に高価格帯製品が影響を受けている
7. 顧客フィードバックでは、価格への不満と新規企業への移行
8. 訪問者数とページビュー数は減少し、直帰率は増加
9. 初回購入割引や友達紹介プログラムを提供
10. アフターサービスのアンケート
いかがですか?
複数の視点から問題解決策を提案してくれました(ステップ4)。さらに詳細なプランを立てたい場合は、例えば、以下のように続けます。
7. メールマーケティングのパーソナライズ:顧客へのメールをパーソナライズして、顧客が感じる価値を高めることができます。例えば、特定の製品に興味を示す顧客に対して、その製品に関する情報や特別オファーを送信することなどです。
上記の解決策案について、具体的なアクションプランを生成してください。
「メールマーケティング」について、かなり詳細なアクションプランが生成されました。
AI-Assisted Questioning 法をまとめると、
問題と役割(Act As)の定義(ユーザー)
質問の生成(AI)
質問への回答(ユーザー)
問題解決策の生成(AI)
詳細アクションプランの生成(AI)
という、対話型のワークフローになります。この方法では、ユーザーは問題の定義と、あとはAIから聞かれる質問に答えるだけでよいのです。
様々なケースで使える方法と思いますので、ぜひ試してみてください!