OpenAI APIキー取得方法徹底解説:無料試用方法、料金など網羅

この記事では、OpenAI APIキーの取得方法と、API利用料金、無料で使える分量について解説します。Googleスプレッドシートなどの外部アプリで、ChatGPTのように情報を取得したり文章を生成してみたい方は、ご覧ください。

OpenAI APIとは何か?

OpenAI APIとは、OpenAIが開発した自然言語処理技術を活用したAPIです。

これにより、Google Sheetsなど、他のアプリケーションやサービスで最先端のAI技術を用いて、ユーザーの要求に対応する文章を生成したり、与えられた文章から意味を抽出することが可能になります。

OpenAI APIの機能と特徴

OpenAI APIは、自然言語生成(NLG)と自然言語理解(NLU)の両方のタスクをサポートしています。特に、文章の生成や要約、質問応答、感情分析、翻訳などのタスクを効果的に実行できます。また、APIは継続的な対話を実現するために、複数のメッセージを連続して処理することができます。

ChatGPT APIの活用事例

OpenAI APIは、さまざまな分野で活用されています。

例えば、カスタマーサポートにおいては、顧客からの質問に迅速かつ適切に対応するチャットボットの開発が可能です。また、コンテンツ生成や自動要約の分野では、効率的な記事作成や情報整理ができます。さらに、SNSやレビュー分析においては、感情分析を行い、顧客の意見や要望を把握することができます。これらの活用事例は、OpenAI APIが開発者や企業に提供する機能の一部に過ぎません。APIの活用範囲は広く、独自のアプリケーションやサービスに応じた機能を実現することができます。

OpenAI APIキー取得方法の手順

OpenAI APIを利用するためには、まずアカウント登録とAPIキーの取得が必要です。このセクションでは、APIのアカウント登録からキー取得までの手順を説明します。

OpenAI APIのアカウント登録

まず、OpenAIの公式ウェブサイトにアクセスし、アカウントを作成します。

OpenAI APIのウェブサイトへアクセス

すると以下のサイトに移動しますので、「Sign up」をクリックしてください。

次に、アカウント作成画面が出てきますので、任意のEメールアドレスか、マイクロソフトアカウント、Googleアカウントを使って、アカウントを生成してください。既にChatGPTに登録している場合は、"Log in" と書かれたリンクから、登録済みのアカウントでログインしてください。

次に、名前と所属(任意)を聞かれますので、入力して「Continue」で次に進んでください。

次に、電話番号を聞かれますので、国をドロップダウンメニューから選択して、電話番号を入力してください。1つの電話番号に付き、OpenAIのアカウントは1つ取得できます。

入力した電話番号宛に、6桁のコードが送られますので、以下のボックスに入力してください。

以下の画面が表示されれば、OpenAIのアカウント作成は完了です。

APIキーの取得と設定

アカウント作成が完了したら、次にAPIキーを取得します。

画面の一番左にカーソルを合わせると、以下のようなメニューが出てきますので、「API keys」を選択します。

すると、以下のページに移動しますので、画面中央の「+ Create new secret key」をクリックしてください。

「User API key」ではなく、上記のボタンから「Project API key」を作成して利用するようにしてください。User API key では、通信できないケースが報告されています。

すると、以下のウィンドウが表示されますので、適当な名前(オプション)を付けて、「Create secret key」をクリックします。

次に、以下のポップアップウィンドウが出てきます。ここに、あなたのAPI keyが表示されます。右にあるコピーボタンをクリックして、コピーしてください。

API keyは安全上の理由で一度しか表示されません。上記ウインドウを「OK」で閉じると再び同じAPI keyを表示させることはできません。もし、API keyを忘れてしまった、という場合は、もう一度新しいAPI keyを作ってください。

これで、APIを使用して外部アプリから自然言語処理のタスクを実行できるようになります。APIの使い方に慣れるためには、公式ドキュメントやチュートリアルを参照することをお勧めします。これらの情報を活用しながら、独自のアプリケーションやサービスにAPIを組み込んでいきましょう。

OpenAI API活用のメリット

OpenAI APIを活用することには、さまざまなメリットがあります。このセクションでは、自動化と効率化の実現や、AI技術を活用してビジネスを拡大する方法について説明します。

自動化と効率化の実現

OpenAI APIを活用することで、多くの業務プロセスが自動化され、効率化が実現されます。

例えば、カスタマーサポートやFAQの生成、コンテンツ作成、プログラムコードの自動生成など、さまざまな業務がAPIの力で効率化されます。これにより、企業は従業員の時間を有効に活用し、より付加価値の高い業務に注力することが可能になります。

AI技術の活用でビジネス拡大

OpenAI APIを活用することで、AI技術をビジネスに組み込むことが容易になります。AI技術は、顧客との対話を円滑にし、ユーザーエクスペリエンスを向上させるだけでなく、データ分析や意思決定の支援を行うこともできます。

これにより、企業は競争優位性を獲得し、ビジネスを拡大することができます。また、OpenAI API は柔軟性が高く、さまざまな業種やアプリケーションに適用することが可能であるため、幅広い分野で活用が期待されています。

APIの料金

ここではAPIの利用料金について解説します。

APIの価格と無料で試用できる文字数の見積もり

基本的に、Open APIを使うためには、使用料が発生します。

しかし、アカウント作成時に無料試用として、5ドル分のAPIアクセスクレジット(約3ヶ月有効)が与えられます。後ほど解説しますが、5ドル分あればかなりの分量の文章を生成することが可能です。

残額の確認方法を解説します。APIを生成した以下のページの左にあるメニューから、「Usage」に進んでください。

すると以下の画面が表示されます。画面中央のグラフ、もしくは右側の円グラフに利用状況が表示されます。

API使用料は、使用するモデルによって異なります。以下のページに各モデルごとの単価が記載されています。

OpenAI APIの価格を見る

例えば、"gpt-3.5-turbo-1106"の価格は、以下のように、$0.0010/1K tokens (プロンプト)、 $0.0020/1K tokens (回答)となっています。

API料金の改訂

モデル、およびAPI使用料金は、定期的に改訂されています。実際のコスト比較は、以下のステップを参考に、最新のAPI料金を参照し、自分で計算してみてください。

token(トークン)とは、AIが情報を理解するためにテキストを小さなブロックに区切った一単位、です。

例えば、”ChatGPT is great!"という文章は、トークンで区切ると、「Chat」「G」「PT」「is」「great」「!」の6つに変換されるそうです。文字レベルでも、単語レベルではないので、ちょっと分かりにくいですね。

OpenAIによると、1トークンはアルファベット4文字程度、とのことです。

日本語では、トークンの定義はあいまいですが、漢字が含まれると、トークンが増えるようです。こちらのサイトで、任意の文章のトークン数をカウントできますので、ご利用ください。

(任意の文章を入力したときに、右下に出てくる数値がトークン数です)

使用するトークンは、こちらが投げかけた質問と、AIが回答した文章を全て含めてカウントされます。

無料試用分の文章量を見積もると、2500($5/$0.002)✖1000トークン = 2500000トークンとなります。仮に日本語一文字あたり平均1トークンとすると、約125万文字と見積もられます。

試用、というには十分すぎる分量です。

2023/6/12追記:gpt-4 モデルのトークンコスト

gpt-4 モデルの価格は、プロンプト$0.03/1K tokens、回答$0.06/1K tokens となっております。例えば、200トークンのプロンプトを送信して、500トークンの回答を取得した場合は、

$0.03 * 200/1000 + $0.06 * 500/1000 = $0.006(プロンプト) + $0.03(回答) = $0.036

となり、合計0.036ドルが消費されます。

2023/11/6追記:gpt-4-1106-preview モデルのトークンコスト

gpt-4-1106-preview モデルの価格は、プロンプト$0.01/1K tokens、回答$0.03/1K tokens と従来のgpt-4 モデルよりも随分安くなりました。例えば、200トークンのプロンプトを送信して、500トークンの回答を取得した場合は、

$0.01 * 200/1000 + $0.03 * 500/1000 = $0.002(プロンプト) + $0.015(回答) = $0.017

となり、合計0.017ドルが消費されます。

ChatGPT Plusの月額料金である20ドルでは、プロンプトと回答の平均コストを$0.02/1K tokens とすると、

$20/$0.02 x 1000 tokens = 1,000,000 tokens

となり、1,000,000トークンの情報量を扱えます。これは日本語に換算すると、約66万文字となります。

gpt-4-1106-preview モデルで、一月当たりの情報量が約66万文字以下の場合は、APIを利用した方が得、という結論になります。

APIの管理方法

APIキーは、ChatGPT APIを利用する際の認証情報となるため、安全に管理することが重要です。APIキーが第三者に漏洩すると、不正利用されるリスクがあります。

安全なAPIキー管理方法としては、以下のような方法が考えられます。

  1. 1
    APIキーをソースコードに直接記載しない:APIキーは環境変数や設定ファイルに保存し、ソースコードから参照することで、誤って公開されるリスクを軽減できます。
  2. 2
    定期的なAPIキーの変更:定期的にAPIキーを変更することで、漏洩リスクを軽減できます。また、不審なアクセスが検出された場合は、速やかにAPIキーを削除し、新しいAPIキーに変更することが重要です。APIキーは、アカウントのAPI Keysのページの「ゴミ箱」アイコンから削除できます。

まとめ

この記事では、OpenAI APIキーの取得方法と料金、管理方法について詳しく解説しました。

OpenAI APIを使えば、外部アプリで文章を生成したり情報を取得することが可能になります。アカウント作成時についてくる無料のクレジットを使えば、約125万文字分もの日本語文章を生成できますので、ぜひお試しください!