最初に、最もシンプルなStandard Prompt(スタンダード・プロンプト)について解説します。
Standard Promptというのは、質問文を入力するだけのシンプルなプロンプトです。
以下のように、「イタリアの首都はどこですか?」と入力すると、AIが「イタリアの首都はローマです。」という答えを返してくれます。
プロンプト例:
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回答例(Standard Prompt):
では、意図したフォーマットで答えて欲しい場合は、どのようにすれば良いのでしょうか?
次に説明する『Few Shot Standard Prompt(フュー・ショット・スタンダード・プロンプト)』という方法を使えば、こちらが指定した好きなフォーマットで回答が得られます。
Few Shot Standard Promptというのは、プロンプト中に回答例を示すことで、AIに回答の方法を学習させる方法です。
Standard Promptでは、質問に対してAIが自由に回答しますが、Few shot Standard Promotでは、AIはプロンプト中に示された回答例に倣って、回答します。
次の例は、プロンプト中に回答例を含めたFew Shot Standard Promptの例です。
プロンプト例1:
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回答例1(Few Shot Standard Prompt):
1つ目の「フランスの首都はどこですか?」に対して、「フランスの首都は【パリ】です。」という回答例を示しています。この回答例では、首都を【 】でくくるパターンを意図しています。
すると、2つ目の質問に対してAIは、指定した回答例と同じフォーマット(首都を【 】でくくること)で回答します。
もう一つ、例を見てみましょう。
プロンプト例2:
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回答例2(Few Shot Standard Prompt):
この例は、利点と欠点を、それぞれ番号付きの箇条書きでリストアップしてもらうプロンプトです。『リモートワーク』の部分を、調べたい内容に変更するだけで、同じフォーマットの回答が得られます。
このように、プロンプト中に回答例を示してあげることで、意図したフォーマットで回答を得ることができます。もちろん、プロンプト中に、「~のようなフォーマットで答えてください」、と文章で指示することもできますが、このように例を与えると、よりシンプルで誤解なくAIに意図を伝えることができます。
ぜひ試してみてください。