💻 プロンプティングTips
GPTからの回答品質を飛躍的に向上させる
Flipped Interaction Pattern
少し複雑な情報を生成したい時に、どのような入力情報を与えれば良いか分からない、と感じたことはありませんか?
「この情報は必要だろう」と考えて提供したにも関わらず、求めている品質の情報が得られなかったりすることがあります。
そこで今回は、目的の情報だけでなく、その情報を得るための入力情報をもGPTに生成してもらうテクニックを紹介します。
Flipped Interaction Pattern Prompt(フリップ・インタラクション・パターン・プロンプト)は、目的の情報を得るために必要な予備情報をGPTに逆質問してもらうことで、GPTに理解を深めてもらい、品質の良い情報を得る方法です。
では早速、プロンプトテンプレートをご覧ください
プロンプトテンプレート
<目的>を達成するために、十分な情報を得るまで私に質問を繰り返してください。
<目的>
(ここに目的を記載する)
まずは最初の質問をお願いします。
このプロンプトでは、まずは目的をGPTに与えて、GPTはその目的情報を生成するために必要な情報を考えます。それを、一つずつ逆質問(GPT→ユーザー)してもらうことで、必要な情報をそろえます。
全ての情報がそろった段階で、GPTは目的の情報生成を完了します。
Flipped Interaction Pattern Promptを使うことで、目的を達成するために必要な情報だけを無駄なくGPTに伝えることができ、その結果、品質の良い回答が得られる可能性が向上します。
では、プロンプト例を見てみましょう。
プロンプト例
<目的>を達成するために、十分な情報を得るまで私に質問を繰り返してください。
<目的>
自社商品の販売ページのコピー(広告文)を作る
まずは最初の質問をお願いします。
この例では、G-SPRINTという商品のセールスページの広告文を生成します。
<目的>を、「自社商品の販売ページのコピー(広告文)を作る」として、GPTからの複数の質問に一つずつ答えていきます。
最後に、GPTが販売ページ用のコピーを生成してくれます。
以下のリンクで、実際の実行結果(gpt-4)を共有しますので、ご覧ください。
現時点では、ChatGPTでコピー文の生成は可能ですが、販売ページのデザインを直接生成することができません。
しかし、最後のプロンプトのように、
「上記のセールスコピーをもとに、販売ページのビジュアルデザインアイデアを生成してください。」
と指示することで、デザインアイデアを取得することはできます。これを元に、自分で販売ページをデザインしても良いですし、外注時の指示書としても利用できます。
ちなみに、以下の例は、Flipped Interaction Pattern Promptを使わずに、同じ目的を尋ねたプロンプトと回答例です。
プロンプト例
自社商品の販売ページのコピー(広告文)を作ってください。
実行例を以下のリンクからご覧ください。
当然ですが、プロンプトに具体的な商品情報が与えられていませんので、GPTは求める目的を達成することはできません。また例としてコピー文が生成されていますが、(情報不足のため)実用的な内容ではありません。
回答中に「具体的な商品やターゲット層、商品の特徴などの情報が不足していますので」と表示されていますが、具体的にどのような情報を与えればよいのか分からない、という場合に、このFlipped Interaction Pattern Promptが使えます。
ぜひ試してみてください。