💻 プロンプティングTips

メニューを作ってパターン化されたタスクを効率化する

Menu Actions Pattern Prompt

今回は、パターン化されたタスクを実行する時に役立つプロンプトを紹介します。

Menu Actions Pattern Prompt(メニュー・アクション・パターン・プロンプト)は、ユーザーの入力情報→GPTへの指示内容、を定義(メニュー作成)して、パターン化されたタスクを効率化する方法です。

まずは、プロンプトテンプレートをご覧ください

プロンプトテンプレート

私が<X>と入力した場合は、常に<Y>を実行してください。

もし、私が<Z>と入力した場合は、常に<Q>を実行してください。

最後に、<R>を実行ください。

<X, Y, Z, Q, R> はプレースホルダーで、ここに想定される入力情報、各入力情報に対するGPTへの指示をそれぞれ入力します。

まるで、GPTに対してメニューを与えているようですね。

では、プロンプト例を見てみましょう。

プロンプト例

私が add <FOOD>と入力した場合は、常に<FOOD>を買い物リストに追加してください。

もし、私が remove <FOOD>と入力した場合は、常に買い物リストから<FOOD>を削除してください。

もし、私が <end>と入力した場合は、買い物リストを表示し、合計の金額を計算してください。

<end>が入力されるまで、次のアクションを尋ねてください。

この例では買い物リストを作成します。

<add ...> <remove ...>コマンドで食材と金額を追加・削除し、<end>と入力した時点で、最終リストと、合計金額を表示するプロンプトです。


以下のリンクで、実際の実行結果(gpt-4)を共有しますので、ご覧ください。

いかがですか?

これくらいシンプルな例だとエクセルの方が簡単ですが、次の応用例は生成AIならではのタスクです。

「AIと人間の共存」をテーマにエッセイを生成するためのプロンプトです。Code Interpreterのファイル書き出し機能も駆使した実用的なユースケースです。

プロンプト例

以下に提供するアウトラインのエッセイを作成します。

私が <Bullet Point><Paragraphs>と入力した場合は、常に選択した<Bullet Point>について段落文章を<Paragraphs> の数だけ生成してください。その後、生成した段落文章で良いか尋ねてください。私が <y> と入力した場合は、txt ファイルに、全てのアウトライン、及び生成した段落文章を、該当するアウトラインに書き出し、次のアクションを尋ねてください。<n> と入力した場合は、再度、段落文章を<Paragraphs> の数だけ生成してください。


もし、私が <Bullet Point>だけを入力した場合は、その<Bullet Point>をさらに拡張してください。

最後に、次のアクションを尋ねてください。

アウトライン:

1. 序論
1.1. AIの進化と現代社会への影響の紹介
1.2. 人間とAIの関係性の重要性
2. AIの発展の歴史
2.1. 初期のコンピューターシステムとAIの始まり
2.2. 機械学習とディープラーニングの台頭
2.3. 現代の高度なAI技術とその実用例
3. 人間とAIの共存の利点
3.1. 生産性と効率の向上
3.2. 新しい知識とスキルの獲得
3.3. 社会の問題解決におけるAIの役割
4. 人間とAIの共存における課題
4.1. 働き手としてのAIとの競争
4.2. 倫理的・道徳的な問題
4.3. 人間のアイデンティティとの関わり
4.4. データプライバシーとセキュリティ
5. 未来の展望: 共存を実現するための戦略**
5.1. 教育と研修の重要性
5.2. テクノロジーと倫理を統合する取り組み
5.3. 人間中心のAIデザイン
6. 結論
6.1. AIと人間の共存は避けられない未来
6.2. 予測される変革を受け入れ、共存の形を模索することの重要性

実行例を以下のリンクからご覧ください。

👉「AIと人間の共存」エッセイ作成プロンプトの実行結果を見る(ChatGPT共有リンク)

ちなみに、セクション1.2 まで段落を生成した時点でダウンロードしたtxtファイルはこちら。

👉セクション1.2まで段落生成したtxtファイル

このようなパターン化されたタスクは、メニューを定義することで、プロンプトの入力を省略でき、効率的に情報を生成することができます

ぜひ試してみてください。